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届出された債権の認否を行います。

債権の認否

処理メニューを開き,「債権(認否)処理」タブを選びます。債権認否を行う債権者をダブルクリックします。その債権者の届出債権の一覧が表示されます。

認否を行う債権をダブルクリックします。次のような認否専用画面が表示されます。

届出債権の情報を見る場合には,「債権の詳細」タブをクリックします。

通常は,「全額異議なし」か「全額異議あり」ボタンを押して,認否を行います。

最後に,配当に加えるべき債権の額欄が,配当計算に使われますので,この欄の金額が正しいか確認してください。

別除権つき債権の場合は,「配当金を寄託する」にチェックマークを入れてください。予定不足額が確定したら,このチェックマークを外してください。

1000円未満の配当を受取らないと意思表示されている場合は,「配当額が1000円未満でも受領すると届出されていない」にチェックマークを入れてください。

根抵当の別除権付債権の場合,「破産債権のうち根抵当の極度額を超える部分について配当参加」にチェックマークを入れると,最終配当以外でも,配当に参加できます。

債権認否の結果,全額が財団債権の場合,「この債権を財団債権一覧に移動しますか?」と表示されます。「はい」を選ぶと,登録した債権は,財団債権一覧に移動します。

債権認否の結果,一部が財団債権の場合(異議理由が5 財団債権)の場合,「異議額を財団債権として財団債権一覧に登録しますか」と表示されます。「はい」を選ぶと,異議額が財団債権に登録されます。

OKボタンを押すと,届出債権の一覧画面に戻ります。債権認否の結果は,色でも区別できるようになっています。

検算機能

一般債権

債権が,「手形」「小切手」の場合,「リース」の場合,「貸付金」の場合の3種類の検算方法を用意しています。

手形,小切手の場合

満期日が,破産宣告日よりも後の場合,破産宣告日以降の利息分は,劣後債権となります。

利率は,6%で計算されています。

閉じるボタンを押すと,「計算後の債権額 = 異議ない額 再計算後の劣後債権 = 異議額 でいいですか?」と聞いてきます。「はい」を選ぶと,異議のない額に計算した債権額が,異議のある額に利息額が入ります。「いいえ」を選んだ場合は,異議のある額,ない額双方とも自動では入りませんので,別途入力して下さい。

リース

まだ支払が残っているリースの場合は,残債務のうち,破産宣告日以降の利息相当分が劣後債権となります。

閉じるボタンを押すと,「再計算後の劣後債権額 = 異議額 届出債権額 - 上記の異議額 = 確定債権額 でいいですか?」と聞いてきます。「はい」を選ぶと,異議のない額に計算した債権額が,異議のある額に劣後債権額の金額が記入されます。

貸金(貸付金)

利息制限法以上で貸付されている場合には,利息制限法で計算しなおす必要があります。

「取引履歴入力」ボタンを押して,取引を入力します。

未払利息を確定させるため,計算ボタンを押して,破産宣告日を登録してください。

複数口の借入れがある場合は,別口ボタンを押して,登録することができます。

サイむ整理くん3のデータをインポートする場合,取引履歴もインポートできますので,できるだけ代理人弁護士に取引履歴の入力をお願いしてください。

「保存して終了」ボタンを押すと,「届出債権額 - 再計算後の元本 = 異議額 再計算後の元本 = 異議ない額 でいいですか?」と聞いてきます。「はい」を選ぶと,異議あり額と異議無し額が自動で記入されます。

優先債権

給料等の日割計算ができます。

日割でない場合の給料の額と,所定の出勤日,実際の出勤日を入力して,給料の日割分を計算します。日数は,休日(日曜日,土曜日,祭日)を考慮する場合と考慮しない場合の二通りの計算方法が可能です。

給料は,破産手続開始決定の3ヶ月前までが財団債権,それより前は優先債権となっています。3ヶ月前の給料は,1ヵ月分が丸々財団債権として届け出られることが多いので,日割計算を忘れずに行ってください。

別除権付債権

別除権付債権の場合,届出債権額の認否と予定不足額に対する認否の二つが必要です。

届出債権額で異議のない額と,破産管財人の目的物評価額を入力して,OKボタンを押すと,届出債権額と予定不足額の異議のない額,異議のある額が計算できます。

印刷機能

初期状態では,印刷ボタンには,異議通知書,異議撤回書,異議撤回報告書が割り当てられています。

認否後の債権の種類によって,一般債権用,優先債権用,劣後債権用,別除権付債権用の書類が作成されます。財団債権用の書類はありません。